木をつくる人と、パンをつくる人

捨てられるはずだった木を、もう一度。

morriss の舟橋さんと里弥さん
morriss の舟橋さんと里弥さん

木の仕事をしていると、どうしても「端材」が出ます。製材や木工のあとに残る木の切れはしや、剪定された枝。その多くは、使い道がないまま捨てられてきました。

豊前で木の仕事をつづけてきた舟橋さんは、木工作業をはじめた頃からずっと、このことが気がかりだったといいます。使える木材を捨ててしまうのではなく、ウッドチップやペレット等に生まれ変わらせて、もう一度まちの中で役立てたい、という強い想いを持っていた舟橋さん。実際に木材の再生事業を始めると、地域のいろいろな方が集まってこられたそうです。そこで、舟橋さん親子を中心に、地域の方たちと話し合って、この活動に付けた名前が「morriss(モリス)」。morriss は、暑い日も寒い日も、真剣に木と向き合いながら、みんなでこつこつ作業を続けています。

工房で木を加工する里弥さん

どんな木が、ここに来たのか。

運ばれてくる木は、たとえば、地元の公園でこどもたちを見守っていたクスノキかもしれない。家族のだんらんを見守ってきた、お庭の桜の木かもしれない。1本1本に、その木が背負ってきた物語があります。morriss は運ばれてきた木の物語をつなぎ、その後の役割をつくる仕事をしています。

具体的には、その役割に応じて、木を乾燥させたり、カットしたり、研磨したり、粉末化したり。morriss が生まれ変わらせた木は、ペレットやブリケット等の燃料になったり、木工体験の素材になったり。そして、それをきっかけに人と人が出会い、また新たなご縁が生まれていきます。

「木を通して笑顔が生まれ、人が集まり、新しい挑戦を続ける。morriss は、そんな活動であり続けたいし、そんな場所をこれからもつくっていきたい」と、娘の里弥さんはいいます。

木の記憶を、未来へ。

薪の山の前に立つ里弥さんとトコ

ぱんのこの庭にまいたウッドチップも、だれかが育て、だれかが手をかけた木の続きです。

ぱんのこは、その物語を伝える役として、この実験をいっしょに進めています。

実験のようすを見る